夫婦の絆?親子の絆??

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オススメの本を紹介するにあたり、絶対に外せない本があります。
この本を読んだことで私の読書人生が始まったと言っても過言ではない一冊。
昔から、そして今でもオススメの本を聞かれたら一番にこの本を選びます。

秘密』東野圭吾 著 文藝春秋

私とこの本との出会いは大学1年生の時でした。
私は授業には毎日出席するものの講義によっては非常に退屈でどうやって
時間を過ごすか悩んでいました。
私の通っていた大学は校舎内に比較的大きな本売場がある生協があって、
そこで何となく手に取ったのがこの本でした。
確か、映画になるとか、なったとかのタイミングで目に入ったのだと思います。

授業中に教室の後ろの方に陣取り、ページをめくりました。

私は何故か小さい頃から、学校の先生や知り合いに「本を読め」と言われ、
本をもらうことが多かったです。
しかし、興味がない自分はほとんど本を読まずに育ちました。
なので、『秘密』が実質、自分の意思でちゃんと読んだ初めての本になります。

読み始めて衝撃を受けました。
こんなに面白い物語があるのか。
絵がないのに情景が瞼に映し出される。
ページを捲る手が止まらない。

そんな感覚になったことを覚えています。

『秘密』は夫婦の絆?親子の絆??を感じられる名著です。
また、社会課題である長時間労働やそれを原因とした事故の遺族問題を取り上げています。

東野圭吾さんはミステリー作家の大御所で、一時期ハマっていたので
ほぼ全作品を読んでいるのですが、沢山ある作品の中でも私が一番を選ぶとしたら、
やっぱり『秘密』になります。
ミステリー作品が多い印象ですが、ヒューマンドラマも非常に多いです。
そして、ただのヒューマンドラマではなく、その中に不思議な仕掛けがされている
ことが多いです。
『秘密』も例に漏れず、不思議な仕掛けがあり、その仕掛けが物語全体の魅力となり、
読者の感情にどんどんアプローチをしてきます。

最後のシーンは涙無しには読み進められません。
結末はそれぞれの読者に委ねられていると感じます。
おそらく、読者それぞれの解釈があり、その全ての解釈に間違いはないでしょう。
読者自身の想像力を膨らませ、読後の余韻を引っ張れるのは、
東野圭吾マジックだと思います。

今まで何人もの人にこの本を勧めてきましたが、
やはりラストの解釈は人それぞれでした。
しかし、口を揃えて言うのは「面白い本だった。他の本も読みたくなった」という感想でした。

私がオススメの本を紹介するにあたって、絶対的な信頼を寄せる1冊です。

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